Orbit Intelligence NG(New Generation): FAQ よくある質問

変更日 木, 26 9月 で 6:06 午前

新しい検索エンジンを搭載した新しいOrbit Intelligence New Generationの順次リリースに伴い、よくあるご質問を以下にまとめました。

Orbit Intelligenceの新バージョンについて、皆様の関心・質問を解消することができれば幸いです。


目次


なぜ変更が必要だったのですか?

現在のエンジンは古くなりつつあり、毎週急激に増加する特許件数に対応するのが難しくなっていました。そのため、新機能の開発が制限されていました。


この新しい検索エンジンで何がよくなりますか?

この新エンジンにより、より高速で効率的なツールの恩恵を受けることができ、今後も新機能の開発を続けることができます。


Elastic searchはQuestelが所有するエンジンですか?データのセキュリティに何か変更はありますか?

当社の開発にはオープンソースのコンポーネントが含まれることがあります。これらのコンポーネントのセキュリティを定期的かつ要請に応じてチェックする手順を設けています。この手順は ISO 27001 規格に準拠しており、当社のアプリケーションはこの規格の認証を受けています。Elastic SearchをOrbit NGに統合した後も、セキュリティレベルは最適に保持されます。


Orbit Intelligence New Generationに移行する際に削除される主なコマンドやフィールドは?

いくつかの構文要素は確かに消えてしまいました: ..LIMコマンド , SDOC演算子 , OWR , IW など。それらを置き換えるための私たちの提案は、このページの一番下にあります。


新しく導入されるコマンドはありますか?

もちろんです。例えば、以下のフィールドを検索することで、従属する下位のIPCクラスではなく、キーワード(厳密)な分類で検索できるようになりました。      

/IPC.STRICT 

/CPC.STRIC 

/FI.STRICT


利用可能な変更点のリストはありますか?

すべての変更点をまとめた文書は、ページの下にあります。


なくなったコマンドに代わる解決策はありますか?

あります。私たちの提案はすべてこのページの一番下にあります。


質問がある場合の連絡先は?

サポートサービスは月曜日から金曜日の午前9時から午後6時までご利用いただけます。お近くのヘルプデスクにご連絡ください。


移行時期はいつわかりますか?

営業担当者にご連絡いただければ、この情報をご提供いたします。担当者の名前がわからない場合は、[email protected] までメールでお問い合わせください。


移行が完了すると、インターフェースの右上に青い「Orbit NG」ロゴが表示されます。 


検索が複雑すぎるというエラーメッセージが表示されることがあるのはなぜですか?複雑なクエリーとはどういうものですか?

保存や実行の前に、クエリはシステムによってチェックされます。複雑すぎると判断された場合、エラーメッセージが表示されます。

クエリにブール演算子が多すぎる場合、括弧が多すぎる(ネストが深すぎる)場合、またはトラケーション(ワイルドカード+による切り捨て)が多すぎる場合。アプリケーションはこの複雑さを動的に計算し、複雑すぎる場合はエラーメッセージを表示します。

留意点: 

- このエラーはシステムに送信されるクエリの5%程度の(まれな)ケースです。

- 私たちはこのような複雑すぎるクエリのケースを制限するように、システムの運用を改善するために取り組んでいます。


まだ移行していませんが、特定のスクリプトが保存できなくなりました。なぜですか?

移行後を見込んで、保存した検索やアラートを確認できる機能をすでに実装しています。保存および/または実行される前に、システムによってチェックされます。複雑すぎると判断された場合は、「実行不可=not runnable」のタグが付けられ、この検索はOrbit Intelligence の次期バージョン(Orbit NG)では機能しない旨のメッセージが表示されます。

その後、このクエリを保存し、現在のエンジンで実行することができますが、今すぐこのクエリを最適化することを強くお勧めします。サポートチームが喜んでお手伝いいたします。


どこで検索が実行不可とわかりますか?

移行前であれば、現行のOrbit Intelligenceのマイサーチ/ 保存検索式セクションに表示されます。現行のOrbit Intelligenceではまだそれらの検索を実行できますが、Orbit NGで使用できるように検索を適応させることを強くお勧めします。

Orbit NGでは、以前の検索履歴にも残りますが、"Execute=検索実行 "の機能はありません。


データベースはより頻繁に更新されるとのことですが、アラートにどのような影響がありますか?

影響はありません。アラートは毎月または毎週、設定に応じて実行されます。データベースの詳細については、こちらの記事をご覧ください。


データベースがより頻繁に更新されるとのことですが、検索にどのような影響がありますか?

このデータベースは週3回更新されるため、”ライブな”検索で各特許庁オフィスが公開した最新の文書をより迅速に入手することができるようになります。


2023-43週より前の週の更新コードを資料したスクリプトが動作しないのはなぜですか?

Orbit NGの更新コード(UAB/UMTA/UP)は2023-43週から始まっているため、それ以前の週には使用できません。


詳しくは「更新コード」に関する記事をご覧ください。


Orbit Intelligence NGで、旧バージョンで得られた結果と異なる結果が出ることがありますが、どうしてですか?


検索エンジンが異なるため、動作も異なります。Orbit Intelligence NGはElastic Search上で動作するため、特に複数の近接演算子および/またはトランケーション演算子を組み合わせた場合に、旧エンジンよりも正確な結果が得られることがあります(演算子に関する対応する質問を参照してください)。


さらに、Orbit Intelligence NGはより頻繁に更新されるため、日曜日にしか更新されない旧システムではまだ格納されていない最新の文書を検索することが可能です。例えば、木曜日以降にOrbit NGで行われた検索には、その週の新しい米国特許がすでに含まれています。それらた旧エンジンでは次の月曜日まで検索できません(4日間の実質短縮)。 


最後に、いくつかのメンテナンス スクリプトは、Orbit NGでのみ実行されるようになりました:譲受人の訂正や翻訳の改善のようなデータベース(FAMPAT、FULLPAT)内の修正など。


出力のカスタムオプション廃止について:出力物の項目をカスタマイズできなくなるということでしょうか?

カスタム出力オプションは修正されましたが、独自のフィールドを作成し、デフォルト値を挿入することはできます。ただし、特定のデータベースフィールド(FAN、ACT...)は、このカスタムオプションでは使用できません。これらのフィールドはウィザードが提案する標準フィールドの中にあります。フィールドがない場合は、追加できるか確認しますのでご連絡ください。


Orbit Intelligence NGで使用されているフィールドの定義はどこにありますか?

フィールドとその使い方は、上級者向け検索の「コマンドライン」セクションにおいて詳細をご案内しています。 


ステップの結合(履歴演算)の上限数はありますか?

ありません。


どうして出願人辞書ツールは動作しなくなっているのですか?

私たちはこの出願人検索アシストの機能改善に取り組んでいます。スペルミスを無視して検索を向上させることをより目的としています。コーポレート・ツリーを補完するものであることに変わりはありません。この出願人名検索アシストの新バージョンは近日中(2024年3月中旬以降)にお届けする予定です。


区間演算子コロン”:”の動作はどのようなものですか?

OR演算子を使って、連続する複数のステップをうらで結合するために使われます。例えば、

1:4

システムは次のように変換します。 

1 OR 2 OR 3 OR 4

また、日付などの数値フィールドでも使用できます。例: 

PD=2022-01:2022-12

と入力すると、2022年1月から12月までの公開日(PD)を検索します。更新コードにも使用できます。


近接演算子 S およびPはどのように働きますか?

Sは最大200語(ターム)、Pは最大20,000語(ターム)に制限されています。


これにより、Orbit NGにおけるバックグラウンドでのノイズは旧バージョンよりも少なくなります。異なるキーワード間で複数のS演算子(または複数のP演算子)を使用する場合、次のようになります:

KW1 S KW2 S KW3
Generic

旧システムでは、KW1 KW2 を同じ文の中で検索したり、KW2 KW3 を同じ文の中で検索したりします。
Orbit NGでは、KW1 KW2 KW3をすべて同じ文章内で検索するため、より正確な結果が得られます。


nD演算子はどのように働きますか?

以下の例をご覧ください。

KW1 10D KW2 15D KW3
Generic

「旧システム」では、KW1からKW2までが10D以内の距離を検索し、次にKW3までが15D以内の距離を検索します。

Orbit NGでは、KW1 KW2 KW3 を10+15=25語以内の距離で検索する。これにより、より柔軟性が増します。


注1:「旧システム」と同じ動作を得るには、括弧で区切られた複数のブロックを次のように使用します。


( (KW1 10D KW2) 15D KW3 )
Generic

注2 : nD 演算子はそれでも文章単位をみていることにご留意ください!


F演算子はどのように働きますか?


「旧システム」では、Fは同じフィールド(例えばクレーム)内を一つの公開段階でのみ検索していました ―実際FはSDOCに基づいていた(以下参照ください)。

Orbit NGでは、Fはファミリーまたは出願の全てのドキュメントにわたって同じフィールド(クレームなど)内を検索するようになっています。


今まで使用していた..LIMコマンドを置き換えるには?

私たちが特定したさまざまな使用例の詳細を記した文書を作成しました。このページの一番下にあります。


使用していたSDOCコマンドを置き換えるにはどうすればいいですか?

私たちが特定したさまざまな使用例の詳細を記した文書を作成しました。このページの一番下にあります。


/OWRフィールドはどのように置き換えるのですか?

/REAS と /PA フィールドを使用する必要があります。


/IWフィールドは何に置き換えればいいのでしょうか?

/KEYWフィールドを使用します。


Imagelinkとは?

Imagelinkは、図面とその符号の説明、およびこれらの付番が詳細な説明や特許請求の範囲に記載されている場所との間をリンクする新しい機能です。詳しくはコミュニケーションページナレッジベースをご覧ください。


検索履歴の変更点は?

検索履歴はOrbit Intelligenceへの接続からの8日間、つまり連続8日間分の作業履歴を利用できるようになりました。また1日のステップ数に制限はなくなりました。ステップの行番号は接続時に毎日変更され、日ごとにまとめられ(グループ化)されます。8日目以降に再利用するために過去のステップは「temporary dependency」セクションに残ります。


トランケーションは変わりますか?

いいえ、使用される記号は変わりません(こちらの記事を参照ください)。さらに左につけるトランケーション記号が出願人名、発明者名、代理人名、「企業名(ビジネスエンティティー)」の検索でもが可能になりました。


エンジンの変更があった場合、お知らせをもらうことができますか?

残念ながら、システムポリシーの都合上、お客様に連絡手段としてEメールを介してのご案内をすることができません。ただし、これに代わるものとしてブラウザの「カメレオン」を使用して、Orbit Intelligenceの画面プラットフォーム上でログインされたお客様に直接お伝えすることができるようにしています。


カメレオンはユーザーフレンドリーに組み込まれたツールで新機能のガイドツアーやアンケートなどを提供します。カメレオンはクッキーを利用し、GDPRに準拠しています。収集した情報を商業目的で使用することはありませんのでご安心ください。


ハイライトの改善点は?

ステップを組み合わせる際のハイライトが改善されました:検索履歴で組み合わせたステップのキーワードがハイライトされるようになりました。



ワークファイルはOrbit NGで変わりますか?

いいえ、変わりません。







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