適切なデータベースを選択する:FAMPAT, FULLPAT, およびフルテキスト コレクションの違い

変更日 木, 31 7月 で 3:14 午後

Orbit Intelligenceでの特許と出願の検索は、検索戦略に合わせて、「コレクション」とも呼ばれる3つの異なるデータベースで実行できます。


こちらのビデオもご参照ください =>「2021年3月-[T&T]特許検索に適したコレクションを選択して時間を節約しよう


TABLE OF CONTENTS

上級者向け検索からのコレクション選択


FAMPAT:1レコード=1ファミリー=1発明

これは、最も「重要」なルールでデフォルトとなっているデータベースです。


FAMPATデータベースはどのような場合に使用する?


-テクノロジー、ポートフォリオ、または企業のグローバル/全世界的な見地(特許性、パテントランドスケープ)が必要な場合


-ファミリーの展開・外国出願時にともなう重複を減らす必要がある場合(競合情報など)。



  ●発明単位のファミリーによりグループされたグローバル特許(フルテキスト&書誌情報データ)

  ●データはファミリー単位で表示されます

  ●各ファミリーレコードは、様々な展開国で公開された対応特許=特許メンバーをまとめています


注記:

上記の赤い四角で囲ったグループは、FAMPAT レコード全体の(ファミリー内の全ての国・発行機関の関連する出願、サーチレポート、および特許公報)の中身を表しています


構造:

FAMPATには、FULLPATデータベース内には以下の処理・情報が含まれています。


処理:

  • 出願人名の標準化(ノーマリゼーション)
  • コンセプトの抽出
  • キーコンテンツ (「発明の目的(Object of Invention)」、「発明の技術的効果(advantages vs drawbacks)」、「独立請求項(independent claims)」)の自動生成。これらのフィールドは検索可能で「キーコンテンツ」タブに表示されます。このタブを表示することで、特許検索結果を確認する際の効率を高めることができます。
  • 標準化された出願人データに基づく特許の親会社への名寄せ


情報:

  • 公報とそれに対応するリーガルステータスとの紐づけ(Inpadoc又は特許庁からの直接フィード)
  • 引用データ
  • 訴訟・異議データ
  • 標準必須特許の識別
  • 譲渡データ
  • ライセンス情報
  • US包袋(file wrapper)情報 


また、FAMPATには追加処理も含まれています:

  • パテントファミリーの作成および新たな公報発行されたときのファミリーメンバーの追加。詳細はこちらの記事をご参照ください(FAMPATファミリーの構成ルール
  • ファミリーリーガルステータスの算出
  • 特許メトリクスの算出(特許価値(Patent Value)、市場カバー率(Market Strategy)、テクノロジーインパクト(Technical impact)、特許の強み(Patent Strength)


FAMPATおよびFULLPATデータベースは毎週日曜日に更新され、各国特許庁から提供された前週の更新/新しい情報が追加されます。



FULLPAT:1レコード= 1出願



FULLPATデータベースはどのような場合に使用する?

FULLPATは、特定の国に限定して検索を実行するのに便利です(例:USでのFreedom To Operate(侵害予防)調査など)。

> 結果はこの/これらの管轄区域の手続に限定されます。



  ●世界の特許(フルテキスト&書誌事項データ)は各国ごとに表示されます。

  ●データは特許(出願)単位で表示されます。

  ●各特許(出願)はすべての公開段階のレコードを含みます。



注記:上記の図において、赤い四角で囲まれたものがFULLPATのレコード単位を示しており、1FULLPATレコードは特定の1か国における出願公報、サーチレポート、特許公報などの関連するレコードを包含します。 


構造:FULLPAT データベースは、特許庁が公開したデータと、数値の追加処理と情報を加えて組み合わせたものです。データベースは毎週日曜日に更新され、その前の週に各特許庁により公開された全データに更新を加えたものです。


Fullpatに適用される処理は以下になります。

  ●出願人名の標準化

  ●コンセプトの意味抽出

  ●「発明の課題」、「効果 /欠点」、「独立請求項」を含む「キーコンテンツ」フィールドの自動作成。これらのフィールドは検索可能で、キーコンテンツタブに表示されます。このタブを表示して、検索結果のレビューを効率を高めることも可能です。

  ●標準化された出願人データに基づき親会社に名寄せすることもできます。



以下の情報がFULLPAT内の各データに追加されます:

  ●公報とそれに対応するリーガルステータスとの紐づけ(Inpadoc又は特許庁からの直接フィード)

  ●引用データ

  ●訴訟・異議データ

  ●標準必須特許の識別

  ●譲渡データ

  ●ライセンス情報

  ●US包袋(file wrapper)情報


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FULLTEXT:1レコード=1公報



FULLTEXTデータベースはどのような場合に使用する?

FULLTEXTデータベースは、各国国内(国際)オフィスからデータを受信するとすぐにロードされます(オフィスによって曜日が異なります)。特許庁によっては、特許公報は火曜日、公開公報は木曜日というように、曜日ごとに複数データベースを公開するところもあります。


FULLTEXTデータベースは、公開のステージを数える必要がある場合や、USの登録特許のような特定のタイプの文書に絞って検索する場合に便利です。



     ●国ごとの特許庁(発行機関)が表示されます。

     ●データは公報単位で表示されます。

     ●同じ特許(出願)でも各公報段階ごとのデータベースにレコードを持ちます。

    

注記:赤い四角がそれぞれのFULLTEXTのデータを表しています。―このレコードは関連(一方は公開公報、他方は登録公報)していますが、FULLTEXTデータベースでは、結果は2件となります。


構造:FULLTEXTデータベースは各国特許庁から受領した「未処理の」データ(ローデータ)から構成されます。データをできるだけ早くオンライン上に追加するため、英語機械翻訳や書誌情報の標準化などいくつかの処理のみがなされます。


FULLTEXTデータベース全体に検索を実行することもできますし、フィルタ機能を使用して、国や文書種別を選択することもできます:

注記: ここでの文書種別は、特許の公報種別コードと完全には一致していません。例えば、2001年4月15日以前のUS特許(Grant)は種別コードAで発行されています(Orbit Intelligenceの収録範囲ページを参照)が、当時のステータスでの「登録=Granted」に紐づけし、上記フィルタオプションで「US(米国)1971年から - B」に含まれています。



 




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