Orbit Intelligenceは ”厳密な(Strict)ファミリーをさらに充実させた (Enriched)”(FAMPATデータベース)というものを使用します。
厳密な(Strict) ファミリー(シンプルファミリー)=全てのファミリーメンバーが完全に同一の優先権番号を共有する必要があります。
充実させた(Enriched)=異なる様々な(国際)官庁の手続に適応できるように若干の柔軟性を付加しています。
このファミリーの構築の目的は、各「ファミリー=発明」とすることで、結果にノイズが入らないようにすることです。
注:ここでいう「発明」は、EPOで使用されている特許発明(単一性、新規性)の意味で解します。
以下では構成ルールと、2つのデータベース、FAMPAT(ファミリーによるグループ化)及びFullPat(出願手続きによるグルーピング)のファミリーの例を示します。
概要:
FAMPATファミリーは1つの発明の特許に関するすべての公開をグループ化したものです。
FAMPATファミリーは動的であり、その構成は新しい情報を受けとると変化します。
各特許はFAMPATデータベース内でユニークであり、1つの特許番号が2つの異なるファミリーに現れることはありません(
ファミリーの重複はありません)。
構成ルール:
ー 全く同じ優先権番号を持つ特許は、同じFAMPATファミリーに分類されます。
ー PCT出願(WO)の国内移行は、その親となるPCT出願のファミリーに含まれます。
ー 欧州特許(EP)の国内移行は、その親となるEP出願のファミリーに含まれます。
ー 日本出願で(組み合わせて1つにした場合に-国内優先や併合など)、US出願やEP出願に対応するものは、同じファミリーになります。
ー US仮出願から優先権主張して外国へ(米国以外へ)出願した場合、当該US仮出願と外国出願は別のファミリーになります。US仮出願は公開されなければ、ファミリーとして考慮されません。
ー EP分割出願はそのEP親出願と一緒のファミリーになります。
FamPatファミリーを使うメリットは?
ファミリーが発明単位でまとめられているため、検索はより正確で包括的な結果をだします。つまり、重複のない発明単位のファミリーレコードによって、確実にスクリーニングと理解が早くできます。
また、特許は生きている資産および権利であるため、絶えず進化し変化しています。
FamPatファミリーはこの原則に従い、まったく動的であるため、追加されたファミリーメンバーは正しいファミリーに追加されます。
このFamPatファミリーの構造によりユーザーは、中には国によって "厳密な(Strict)" ファミリーでは見えない、各国の特許法の影響力・違いをみることができます。
FamPatファミリーは拡張ファミリー(Extended Family)に変更することもできます(”ユーザー設定の説明”に関する記事をご参照ください)。
このような拡張ファミリーは、単一の発明に分割され(FamPatレコードに分けられ)、重要な技術的な差異を強調します。
注:FamPatデータベースは世界中の多くの特許庁から特許レコードを集めて一つにしています。発行機関から提供された優先権、出願番号が誤ったものを含む場合、その特許は誤ったファミリーのグループ化につながる可能性があります。
しかし、お客様のフィードバックにより、クエステルのエディトリアル チームはレポートされたエラーをリアルタイムで修正することができます。このことがFamPatを最も精錬されたパテントファミリーデータベースとして可能にしています。
ご留意ください:いずれのデータでも何か不具合にお気づきになった場合は、チケットを発行する、または[email protected] へご連絡ください。
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