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はじめに

単一効特許(ユニタリーパテント)は2023年6月1日に運用を開始する予定です。EPOに1通のリクエストを提出することで、当初はEU17カ国で特許保護を受けることが可能になります。


統一特許裁判所(UPC)は、参加するEU加盟国によって設立された国際裁判所で、統一特許と「従来」の欧州特許の両方の侵害訴訟と有効性(特許無効)を扱うことができる。


現在(2023年3月)、サンライズ期間が開始されています。現在生きている EP出願(付与済みまたは係属中)の出願人・譲受人は、以下のことを決定することができます。


  • 加盟国17カ国については、 原則、EP特許の国内バリデーションはUPCの管轄となります(たとえ、登録された特許が通常の手続であっても)。⇒つまり、訴訟はすべてUPC(統一特許裁判所)で処理され、17か国以外の国については、従来通り変更はありません。
  • 例外的に、オプトアウトを記録することにより、各国のバリデーションはUPCの管轄から外れる(=現行のEP特許制度と変わらない)ことになります。


したがって、以下の4種類のステータスが考えられます。

 

単一効特許(ユニタリーパテント)登録:単一の効力を持つ新しい欧州特許(6月1日から)。

EP特許 オプトアウト:出願人が統一特許裁判所の管轄から外れることを希望したもの。

EP特許 オプトアウトせず:統一特許裁判所からのオプトアウトを出願人が申請していない、または取り下げられたもの。

EP特許 取り下げのみ:EP特許で一度オプトアウトしたが、その後出願人がオプトアウトを取り下げたもの。

 


これらの検索は、新しい詳細検索フォーム(現在beta.orbit.comでベータ版公開中)、またはQuestelのコマンドラインで検索することが可能です。


データの更新

Questelデータベースは、EPOの通常のデータ提供システムでopt-out/withdrawが確認できない場合でも、Orbit Intelligenceではデータを提供できるようになりました。合理的な時間で最高のデータを提供するという我々のコミットメントは変わりません。


EPレジスターは週に2回更新されます。我々のリーガルステータスデータベース(LGST)は週に1回更新され、以下のような影響があります。

  • Orbit Intelligenceのデータの更新は毎週日曜日
  • 日曜に投入されるデータは過去1週間にEPレジスタで発行されたもの


単一効特許(ユニタリーパテント)の公報(EP C0)は、他の書誌情報と同様に、FAMPATデータベースに週1回更新・投入されます。


新しい上級者検索フォーム

新しい上級者検索フォームの中に、Unified Patent Cort(統一特許裁判所)というフィールドがあります。


このフィールドで4つのステータスを検索することができます。

コマンドライン検索

コマンドラインでUnitary Patentに関連する情報を検索するには、以下のオプションを使用します。


単一効特許:登録済み

これは、特許番号(/PN)のフィールドで、カインド(種別)コードC0とEP国コードの組み合わせで識別しています。

EPC0/PN

EP特許:オプトアウト

これは、FamPatおよびFullPatデータベースのリーガルステータスの集合であるACTインデックスで検索することができます。新しいイベントコード「UPO」は、コマンドラインでは次のように検索されます。

CO/ACT=EP/UPO


EP特許:オプトアウトしていない (一度もオプトアウトしていない または 取下げ)

単一効特許(ユニタリーパテント)からオプトアウトされていない欧州特許を検索するには、オプトアウトされた特許を除く生きたEP特許に限定して検索します。

(((PC/ACT=EP P STATE/ACT=ALIVE) NOT (CO/ACT=EP/UPO)) OR ((PC/ACT=EP P STATE/ACT=ALIVE) AND (CO/ACT=EP/UPW)))


EP特許:取り下げのみ(一度オプトアウトしたもの取下げたもの)

欧州特許のうち、一度、単一効特許(ユニタリーパテント)からオプトアウトしたもので、オプトアウトを取下げたもの検索するために、新しいイベントコード「UPW」が作成されました。コマンドラインで以下のように検索します。

CO/ACT=EP/UPW